本当の和食好きは、味噌汁好き。
おいらは、そう思うね。
おふくろの味って言うくらいだから、生涯その人にとって心の故郷の味になります。でなきゃ親不幸モンだ。
だからおかみさんがたは手ぇ抜かず、味噌汁だけは、美味いもんを出してやって下さい。子供らに。
味噌汁の話を始めたら、キリってもんがありませんが、簡単にいきます。
旨い味噌汁の基本は、出汁と味噌。
出汁は日本料理の基本中の基本なんで、かえって説明が難しく、また奥が深い。で、今回は飛ばします。
ただ、香りが良く、濃く重い出汁が味噌汁に合う、それを頭に入れといて下さい。
お宅はどんな味噌使ってます?
白ですかい、赤ですかい。
ぜひ、袱紗味噌を作ってみて下さい。
茶の湯に使う小型のふろしきを、袱紗と言うんですが、これは二枚の絹布を重ねてあります。これになぞらえて白味噌と赤味噌をまぜ合わせた物を袱紗味噌というんです。
おいらん家では香りの高い信州の白味噌を7、コクのある越後の赤味噌を3、で合わせた袱紗味噌を使ってます。
お好みで好きな配合にしてみて下せえ。
単独の一種味噌より、ずっと美味くなりまさあ。
ついでに、三種以上の味噌を合わせたのを、『合わせ味噌』おかみさんが化粧するときに紅をさすみたいに、白に赤を少量加え色をつけるものを『赤ざし』って言います。
それと、味噌を溶き入れた後に、さめちゃいけねえってんでグラグラと沸騰させてる人がよくいますが、ありゃいけません。
香りが飛んじゃう。温めなおす時も、沸騰直前で火を落として下さい。