2013年06月10日

核防衛A


ニ、核防衛国の構築


●どうやって認めさせるか

・日本国民

広島・長崎へ原爆投下。その傷口は未だ重く、日本国民は核兵器保有を認めることはないだろう。

しかし、一方では平和利用とは言え「核の保有」を容認している。
中曽根康弘が原発導入に奔走したのは今よりも「核アレルギー」が強かった終戦後10年そこそこの時期である。


現在、日本の核兵器保有に反対を唱える国民は、北朝鮮や中国の具体的な脅威(日本への攻撃能力)に関して殆ど知識を持っていないことが伺える。

だからこそ、北の核実験、ミサイル、核保有の一連の騒動に大袈裟なくらい反応してしまうのだ。

「現実的な危機」が存在することを知れば、いかに日本が脆弱な対応能力しか持っていないことを知れば、容易に気持ちが変化する可能性が高い。

こうしたことから、日本人の国民感情には「柔軟性」「現実的側面」もあることが垣間見えよう。「絶対的に不変」というものではない。

中国の異常な軍事増強、北が配備している日本向けのミサイルを現状では防衛できないこと、極めて反日感情の強い韓国・北朝鮮合わせて核保有国になる可能性などを、ねばり強く説明し続ければ変化していく可能性がある。


・諸外国

日本が核武装した場合に「標的」となる中国・朝鮮半島・ロシアは激しく反対をする。

というよりも、賛成する国はゼロかも知れない。同盟国のアメリカまで猛烈に反対することも予想される。

アメリカが主導する核拡散防止条約(NPT)を破棄あるいは無視して強硬に日本が核武装をすれば、それはNPTを瓦解させることにつながり、アメリカの国益に反する。

さらにIAEAからの脱退は核の原料調達を困難にする。

こうした情勢を無視して日本が核兵器開発に走った場合、国連決議によって日本に制裁が課されるかも知れない。

経済制裁、食料と燃料の封鎖だけでも日本はアウト。
加えて日本の核施設を空爆してくる可能性もある。

さらに中国・北・ロシアは単独でも先制攻撃して日本の核武装を阻止することもあり得る。


これらの難題を解決するのは容易ではない。最低でもアメリカを味方にしておかないと、実現は不可能と言えるだろう。

これは次の「どうやって核兵器を製造するか」とリンクしていて、開発、製造、運用の仕方によって成否が決まってくるだろう。

確実なのは、「世界と不仲」になれば核兵器開発どころか日本は再び占領される屈辱を味わうことになるということである。

・各国と対立していては核武装できない
・頭に血が昇った状態では何をやっても失敗する
・特にアジア各国と無用な対立をしてはいけない




●どうやって製造するか

・日本が核兵器を保有する方法

核弾頭、その運用、これらは日本独自で開発するのが理想である。北朝鮮までが独自開発をしており、日本の技術で開発が出来ない事はあり得ない。

しかし実際問題として、開発にはありとあらゆる難しい問題が立ちふさがっている。不可欠の要素である核実験の場所を決めるだけで何年かかることか。今の日本の法制度では何十年たっても実験用地の確保さえ不可能かも知れない。

仮に難問をクリアしても、開発期間は10年におよぶかも知れない。北のようなお粗末な核ではなく、アメリカと同等以上のシステムを開発する必要があるからだ。

それでなければ「抑止力」としての意味を持たない。



単独開発が最もよい。
しかし、そのマイナス面は日本を危機に導くほど大きい。

国際世論を宥めすかしつつ、日本の核武装を認めさせ、なおかつ開発までの時間を短縮する。

それには、【アメリカからの購入】しかあるまい。

『オハイオ級原子力潜水艦』それに続く『SSBN-X』、もちろんSLBMの『トライデント』つきで購入する。

併せて日本専用の『早期警戒衛星』とその管制システム。

しかし当然ながらこのようなものをアメリカが他国に売るわけがない。

しかし「絶対不可能」ではあるまい。

まず、アメリカは財政赤字で軍事費を削減しなけらばならない事情がある。だがアジア太平洋へのプレゼは維持したいし、この地域の安全はアメリカの国益に直結する。

したがって在日米軍やアジア地域の米軍を削減したくてもなかなか出来ないというジレンマを抱えている。

できるなら日本に肩代わりしてもらいたいのが本音。

この部分に攻めるべき穴がある。

・在日米軍は撤退してくれてもかまいません
・米国の代わりに日本が東アジアの安全保障を担当します

これをアメリカの議会に納得させるべく努力する。

加えて莫大な金額の「買い物」をすることで、アメリカの貿易黒字を増やし、財政赤字削減に貢献することを強調する。

原潜、核ミサイル、衛星という「巨大な商売」を喜ぶ米上下院議員は非常に多かろう。

相手は世界でも指折りの「親米国ジャパン」である。
同盟国でもあるし、それほど危険は感じまい。


仮に日本への売却を決めたとしても、当然アメリカはその運用に厳しい制限をつける。

ミサイルの発射は事実上アメリカのコントロール下におかれることになるだろう。許可なしでのミサイル発射を出来ないようにしてくる筈だからだ。

米国戦略の最もコアな部分なのでこれはもう仕方がない。
だが、それでも日本のメリットは大きい。

莫大な開発費を投ずることなく、「現物」を徹底的に分析して、それをもとに将来は日本独自の原潜と核兵器を造ればよいのだ。


周辺国は反対し、緊張状態が発生する筈だが、日本単独での核開発に比べれば抵抗が少ない。

中国とロシアを説得出来ればあとは問題あるまい。
この条件として日本はある程度の「犠牲」も払わねばなるまいが、成功した場合のメリットを考えれば問題ではない。



・核保有した後


とりあえずオハイオ級原潜を数隻。
最終的には日本領海を全面カバーできる数を保有する。

これだけでもその運用に関わるインフラストラクチャーは膨大なものになる。超機密事項の固まりであり、機密漏洩の防止を完全にものにしなければならず、その体制ひとつとっても容易ではない。

自衛隊を再編する必要があろう。

戦車など実際には使われることのない兵器は無用の長物。ああいうものは、「敵軍隊との交戦」ではなく、「日本国民の制圧」に使われる可能性が高い兵器である。

戦争が起きた場合、敵の地上部隊が日本本土に上陸した時点で日本の負け。

ならば戦車や地上部隊にどんな意味があるのか。

日本は戦争放棄国である。

無用な兵器は必要ない。
相手国に侵入して戦闘することを想定しなくてもよい。

したがって自衛隊は基本的に解体すべきである。
再編して防衛システムに関わる部門だけ残せばよい。

全面戦争の抑止力としてSLBM。
局地的侵入などの脅威に対しては巡航ミサイル部隊を創設。

「ハリネズミ国家」である。

日本へ侵攻すれば「雨あられの様にミサイルの矢が降り注ぐ」という事を認知させれば充分なのだ。



原子力発電所は不要である。

必要なのは膨大な使用済み燃料だけであり、これを六ケ所村に集積する。

原発そのものは国防上あまりにも危険すぎる。
もし「一発」が発生すれば日本の狭い国土で何が起きるか、それは福島で明らかだし、運転していれば通常弾頭の巡航ミサイルだけで日本国に莫大な被害を与えることが可能な「絶好のターゲット」になってしまう。

私自身が日本の敵国の将であれば、一番最初に日本の原子力発電所を狙う。核兵器では大都市を狙い、巡航ミサイルで運転中の原発を破壊するだろう。
「海の近くにある」という狙う側にとってありがたいターゲット。簡単に破壊できる。

それ以前に巨大地震でアウト。
国民が享受できる利益に比べてリスクが巨大すぎる。
一握りの利権屋どもを肥やすシステムも馬鹿げている。

東電などの独占電力各社は、いったん国有化し、分割して民間に売却。旧経営母体は原発廃炉の専門業者にして、発送電事業からは手を引かせる。





・主権を侵害し、自立心を妨げて、日本国民の精神に暗い影を落としている在日米軍がいなくなる

・あやふやな立場である自衛隊を解体して再編することで、防衛費の大幅な削減が可能である

・中国や朝鮮半島がむやみに挑発してこなくなる

・国際社会での発言力が高まり常任理事国入りが容易になる



実現可能な核武装

これまで述べてきたことは、実現性に乏しい空想に近いものだという事を認めざるをえません。
まぁ現実には無理でしょうね。


ひとつだけ、非常に簡単であるゆえに、実現可能な「核兵器保有方法」があります。

これは「一ヶ月でできる核武装」と言えましょう。

「もんじゅ」や「六ケ所村」を含む全ての核施設(もちろん全部の原発も)の制御系・冷却システム、そして炉心格納容器に自爆装置を取り付け、それを全世界に公表するのです。

日本への侵略があり、撃退不可能だと判断される場合、これらを全て爆破させるとね。

本気で「1億総玉砕」を唱えたことがある国ですから、その信ぴょう性も高く受け止められるでしょう。

「日本人なら本当にやるかもしれない」

放射能汚染された国を奪おうなどと考える国はないでしょうから、究極の抑止力になるというわけです。

さらに、日本の核施設すべてが同時に爆発すれば全地球が影響を受けるのは確実。無事で済む地球人はあまりおらんでしょう。

つまり、世界中のどの国も日本を攻撃できなくなる。
そしてもし日本を攻撃しようとする国があれば全力で阻止するでしょう。

アメリカ軍やらロシア軍、そして中国軍までもが勝手に日本を守ってくれるわけです。

これはつまり【世界最強の軍事国家】に日本がなったという事。

もちろん、日本の自爆装置をどうにかしようとしてくるでしょうが、そうはさせない。CAIを超える組織を立ち上げカウンターは万全にしておく。もともと「文化的・精神的な鎖国」をしている国なのでスパイも動きにくい。国連の圧力はすべて跳ね返し、しつこければ脱退。

可能性が高いのは「制裁措置」でしょうが、もし発動しようとしたら「宝くじ抽選式のランダム自爆装置のスイッチを実際に入れて世界に公開」する。

しまいには「日本から原発をゼロにしよう」という働きかけを世界の国々がやってくれるようになる。本当の意味での「非核国」に全世界がしてくれるという訳です。しかし、そんなもん「おことわり」ですな(笑)


むちゃくちゃな話に聞えるかもしれませんが、でもね「上の状態と米国ソ連の冷戦時代、そしていまだ核兵器が膨大に存在している実際の世界の状態」のね、本質的な違いは何です?

同じなんですよ現実の今の世界と。

核を制禦できない愚かな人類に、核の怖さを知らしめる。

これを日本がやるだけのことです。
民族消滅を人質に全人類を律する。

その意味では「軍事大国であると同時に世界一の平和貢献国家」にもなれるわけですな。






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posted by 魚山人 at 01:14 | Comment(5) | 核武装 | 更新情報をチェックする