2013年06月06日

核防衛〜プロローグ

現状で中国と戦争状態になれば日本は敗北する


現実的にみれば、日本が戦争当事者になる可能性はまず無いと考えてよい。ありえない事である。

しかしゼロであると言い切れるかというと、言い切れない。我々が生きる世界に絶対はなく、常に不確実性に満ちている。

歴史は「想定外」の出来事によって紡がれてきた。
【はずみ】で何が起きるかを予測できる人間はいない。



その「はずみ」の危険性を、弄ぶ国が存在する。

お隣の中国であり、今や「仮想敵国」という言葉さえも越えて「敵国」という立場を鮮明にしている。

近年の言動をみれば、この国を相手に武力衝突が起きる事態を「想定」しないのは、怠慢どころか頭がおかしい者だけであろう。

何かが起きてから「想定外でした」ですむような話ではない。もしそのような政治家や官僚がいるとすれば国家反逆罪で絞首刑にしてよい。



中国が沖縄に侵攻した場合、日本はこれを武力で排除しなけばならない。つまり開戦である。

しかし在沖米軍の存在により中国はいかに沖縄が欲しくても侵攻してこない。米軍に勝てるとは思っていないからだ。

だからといって太平洋への覇権をあきらめる中国ではない。ではどうするのか?


【日本をゆさぶって日米安保にヒビを入れる】


そういう戦略をとるだろうし、実際にもう実行している。


★国内で反日デモを煽り、しつこく尖閣に侵入を繰り返すことで「日本をイライラさせる」

★これを続けることで日本人の嫌中感情は拡大し、それは激しいナショナリズムを呼び起こす

★ナショナリズと言っても一種のヒステリーのようなものなので、低俗な排他的言動になって行く

★これに呼応する(もしくは出番を待っていた)政治家が出現し「強気発言」が飛び出すようになる

★過去の事例から、この手の政治家連中が「失言」するのは目にみえている

★日本の政治家が失言するのを見越して、各国(もちろん日本国内も)で「準備」を整えておく

★計算通りに日本の政治家が失言したら、世界に張り巡らせておいたネットワークをフルに使って「日本の危険性」を喧伝し、「日本は戦争の反省をしていない」という国際世論を誘導する

★「国際世論」とやらの中心部がアメリカになるように段取りしてある

★日本の「ネトウヨ」という集団がヘイトスピーチを繰り返すビデオなどを、欧米の各機関、著名人などに「すでに見せている」ので、日本が悪いという「世論」はアメリカでも簡単につくりだせる

★欧米から「責められる」ことになる日本はさらに怒りが増し、あげくは反米感情まで生まれる




こうして「孤立化」していけば、日本は「キレる」可能性が高くなる。
「アメリカが役に立たないなら、日本だけでも戦ってやる」「もう安保など邪魔なだけ」「米軍は日本から出て行け」
そういうヒステリックな感情的ナショナリズムに陥る者達が出てくるのである。


日本でこうした傾向が加速していけば「中国の戦略勝ち」である。

中国の描いたとおりに、国際社会から「日本は嫌な国だ」と思われてしまうのだ。


ようするに、日本のネトウヨがやっているのは「中国の手伝い」をしているのと同じで、日本の立場を悪くするだけの「反日活動そのもの」ということ。

現時点で最高の対抗策は「完全に無視」すること。
相手にならず黙殺すれば、中国の思惑は外れ、日米安保は揺らがない。

しかし、挑発にいちいち反応して騒げば中国の思うつぼ。
日本は孤立化へ向かうことになろう。

そのような状況が固定化すれば、中国はアメリカと「政治的取引」がしやすい環境が整備される。



日本はアメリカにとっての「イギリスやイスラエル」ではない。

アメリカ人はイギリスとイスラエルは何があっても全力で味方し、守りぬく。

しかし同じ同盟国といっても日本は別。
イギリス・イスラエルのように「血肉の関係」ではなく、ただの他人、しかも肌の色が違う他人でしかない。

条件次第では日米安保よりも中国との「取引」を優先しても、何らおかしくない。

政治経済的な関係がどうであれ、一般のアメリカ人はいまでも日本のことなどほとんど知らないし関心もないのが実情なのだ。





中国を「軍事力だけの国」と考えるのは間違っている。
外交戦略や情報戦、そしてタフな外交交渉などはアメリカに匹敵し、日本の政治など相手にならないほど奥が深い。

長い歴史は伊達ではなく、戦略のスケールや時間軸も我々の想像を超えている。

たとえば、「アヘン戦争」の復讐を「ベトナム戦争」で果たす。そういう時間軸で戦略を実行する国なのだ。

ベトナムでは時代遅れの兵器しかなく米軍と正面から戦えないという条件でも参戦。

実は中共軍の武器はソ連のような重火器ではなく、「麻薬」だったのだ。それを米兵に広める。

結果的に「麻薬」で米国を内側から蝕むという時間がかかる戦略を成功させている。

そういう時間軸を持っているということは、彼らにとって「日中戦争はまだ終わっていない」とも考えられるだろう。



彼らは突然尖閣に侵攻したりはしない。
「根回し」が完全に終わってから動く筈である。

米軍を日本の防衛から引かせること。
その布石として日本を孤立に導くこと。

中国にとって「時間」など問題ではない。
なにしろ「同じ政府」が何十年も続く国であり、日本のように「刹那的な政治」をしなくてもよいのだから。

台湾と沖縄を占領下におき、日本本土を攻撃して勝利を得る。それが「悲願」だと思える。

彼らにはそうする「動機」がある。
復讐に時間など関係はないからだ。



こうした「想定」をしておくのが真の国防、愛国心というものであり、いたずらに「口撃」することに意味はない。

実際のところ、拝金主義の権化と化した21世紀の中国政治家が、面倒な戦争を起こそうとする可能性はほとんどゼロに近いだろう。軍需部門で儲けている者は別として、世俗的な享楽を身につけた者は、戦争で経済が破壊されるのを嫌う。政治家であっても同じこと。


しかし、「流れの急変」や「はずみ」は、為政者のコントロール通りになるものではない。政権中枢にいる政治家でさえ予測のできない事が起き、それが開戦につながる事は歴史上いくらでもある。


「最悪の事態」が起きても、対処できるようにしておくのが日本がやるべき国防政策なのだ。


もし開戦となった場合日本に勝機はあるか。
当然これに対しても充分な対策が必要である。

日米安保が機能すれば問題はない。
しかし、巧妙な中国の「根回し」などで安保は骨抜きになっていると予測しておいた方がいい。

アメリカ人は日本を見捨てたとしてもそれほど痛みは感じない。加えて「反日感情」が国際世論の主流にまでなっている可能性もあるから、罪悪感もないだろう。

「日本の方が悪いから」という感情である。


自衛隊は奮闘するだろうし、局地戦においては勝利することもあるだろう。優れた軍隊だからである。

だが、日本は負ける。

地球儀を見て日本と中国を比べるだけで、勝てない理由は明白。日本は単独でアメリカやロシアや中国といった国と全面戦争ができる国ではないのだ。

これらの国から見れば、日本は国家というよりも「ただの離島」にすぎないことが分かる。

緒戦でいくつか勝利しても、たちまち補給線を断たれて物資が不足し、弾丸やミサイルを節約する状態に追い込まれ、すぐに物量で圧倒されて終わりをむかえる。

昔もそうだが、現在は尚更「燃料」と「食料」を断ち切られたらどうにもならない。
中国はタンカーと穀物運搬船を外洋で沈めるだけでよい。それら全部を護衛する戦艦を海自は保有していないし、仮に保有していても無駄である。




勝つ方法はたった一つ。
「戦わずして勝利する」である。

経済的に勝てばいいのか?
30年前なら兎も角、今となってはこれも無理である。


政治的な勝利?
「単純な煽りにノッてしまう程度の政治家」ばかりの国が、タフな外交戦略で欧米にも一歩も引かない中国に対抗できるわけがないし、まして勝てることは絶対にない。それほど日本の政治は質が悪く、外交的には子供に等しい。


柔和に平和宣言?
今の中国は狼と同じ。「仲良くしましょう」と日本が申し出ても、いいように喰われるだけで、散々な目に遭わされるし、屈辱的な「和解条件」を突きつけてくる。

日本にも利のある手打ちなど、もう手遅れだと考えるべきである。

中国が自発的に尖閣ならびに沖縄・東シナ海から引っ込む可能性はまずない。

そして、日本は妥協できないし、妥協してはいけない。


武力衝突が起きても互いに妥協点が見つからず、国連などの仲裁を蹴って全面戦争になる可能性が高い。

通常戦争はけっきょく物量に勝るものが勝利する。国土や人口からみて、日本が通常戦で勝利することはできない。

しかし、通常兵器ではない兵器、つまり「大量破壊兵器」は別である。大量破壊兵器とは言っても生物兵器、化学兵器は除外しなければならない。この二つは「言い訳ができない」ので、保持することは滅亡につながる。


核兵器。それしかあるまいと思う。

日本には既に核弾頭を製造する「材料」「技術」、そして「弾道ミサイル技術」も存在している。
別々の場所で異なる使い方をされいるだけのことで、それを集約すれば短期間で核兵器を製造できる。

今の憲法を変えなくても核武装は可能である。

非核三原則に憲法のような「しばり」はない。

NPTが一部改変を認めなければいったん脱退すればよい。この条約は国連常任理事国の権利を守るためだけのものであり、日本が加盟してる理由は元々無い。常任理事国入りを果たしたあと、再び加入すればいいこと。

核武装のメリットは、後の章で詳しく書いていく。

ネックは、
《日本人の大多数が核兵器アレルギーであること》
《政治が国と国民のために機能していないこと》
この二つが相互にからみあって、国民が政治をまったく信用していないことである。

したがって政治に関心のない国民ばかりになる。
その結果、「現実的な世界の事情」にも疎くなり、世界がどれほど危険か理解できない平和ボケになり果てる。

「こちらが武器を持たなければ安全」
そのような《血の臭いをさせながらサメの水槽で泳ぐ》に等しい感覚を払拭できない。

世界には、いかなる人間的感情も持たずに他人を平気で殺害する者が膨大に存在してることが分からない。


【核兵器を保有すれば戦争が起きない】
日本人はこれをどうしても理解できないのだ。


次回ではその辺も考えてみたい

核防衛@

核防衛A


タグ:核武装
posted by 魚山人 at 01:08 | Comment(0) | 核武装 | 更新情報をチェックする